「音楽」と「クリエイティブ」

2019年6月14日 キャンパスブログ

「映像制作(平田先生)」の授業を見学していたら…面白そうな授業が!何やら大がかりな音響機材が運び込まれセッティングが完了!

2Fスクエアホールで演奏が始まりました。

多くのミュージシャンに楽曲の提供、ご自身もシンガ―ソングライターとして活躍されている末広 尚義さん。

同じく福岡を中心にアーティストとして活躍をされている松尾知華さん、二人から学生たちに音楽を披露。

これはプロモーションビデオ作成「撮影と編集」の授業です。

学生同士の撮影ならば、専門学校でもよくあることですが、ミュージシャンを招いて映像を作成する「授業」は「超・実践教育」ならでは。

松尾 知華さん

佐賀出身福岡在住
現在福岡市内を中心にソロ、バンド活動を活発に行っている
シンガーソングライター
あなたの幸せな時間に私の音楽が流れますように…。Twitter@chibi349

末広 尚義

北九州市門司港出身 博多在住。

15歳でギターに目覚め、高校卒業後、渡米。
MIハリウッド(音楽専門学校)で現名誉校長キース・ワイアットやスコット・ヘンダーソン、
2002年グラミーを受賞したノーマン・ ブラウンなどのセミナーに多数参加し、本格的にギターと音楽を学ぶ。
2015年にスガ シカオ大分公演のオープニングアクト務める。これまでに3枚のアルバムを全国リリースし2nd.アルバムは福岡CDチャート3位を記録、キャッチーなオリジナルに加え 様々な場面に合わせ洋楽、邦楽など幅広いジャンルを演奏する。

折角の機会なので…「ミュージシャンにインタビュー」

Q.お二人はいつから音楽の道に進みたいと考えたのですか?

(末広さん)真剣に音楽をお仕事にしたいと思ったのは、高校3年の進路決定の時だったと思います。

(松尾さん)気づけば、音楽が好きで、淡く音楽関係の仕事をずっと夢見てましたが、気持ちが強くなったのは高校の時です。 

Q.お二人とも高校生の時なんですね。当時、音楽の道に進むことを保護者の方は賛成くれたのですか?

(松尾さん)もちろん両親から反対されました。

(末広さん)反対はなっかったのですが・・・ 僕は少し問題がある高校生だったと思います(笑)  今で言う不登校だったりしたので当時、親にすると「方向性を決めただけでも良しとしよう!」 と言うような妥協混じりでOKな感じだったと思います。でも色々ありながらも、いつも応援してくれました。 当時を振り返ると大変迷惑をかけて、本当申し訳ない気持ちでいっぱいです。今は皆様のおかげで何とか音楽のお仕事させていただいてまして、ありがたい事に大変応援してくれてます。 自分のせめてもの恩返しで、大きなステージや大事なライヴのときは親や家族を招待しています。

Q.この道(ミュージシャンとして)でやっていくことに不安はありませんか?

(末広さん)正直いつも不安です(笑)。 でも不安だからこそ、色々やってみようとトライするんだと思います。 個人的には少しでも安定しだすと、新しいものを追うより、今の状況を守りたいと思ってしまう心が芽生えます。 そんな時は、自ら新しいところに飛び込んで行ったりします。 すると徐々にですが、進化して行く自分がいたりします。 とは言え、やっぱり安定的な収入は欲しいですよね(笑)

(松尾さん)全くないといえば嘘になります。でもやった分だけ返ってくるものだと思うので、そこにやりがいを感じています!(もちろん他の仕事でも言えることだと思います!)

Q.夢を実現するために大切だと感じていることは何ですか?

(末広さん)まずは覚悟ですかね。常に背水の陣みたいな気持ちですね。 表現が難しいですが…柔軟な信念ですかね。謙虚に良いものは全て取り入れる、でもブレない気持ちも大切かと。 あとは、今の環境でやれると思うことは、とにかく全てやってみることですかね。 最後に一番大切な、周りの人への感謝ですね。

(松尾さん)とにかく夢に向かって持続していくことだと思います。

Q.ミュージシャンにとってデザインとはどういうものですか? 

(末広さん)すごく密接だと思います。 例えば、CDジャケットで言うと、僕を全く知らない人がジャケットを見た時、 デザインを見てどんな音楽か、どんなアーティストか想像すると思います。 これはライヴのポスター、フライヤー、ホームページなんかも一緒だと思います。 そんな最初の扉みたいな要素もあると思いますし、 もし実際音楽を聴いて、頭の中で「音楽」と「デザイン」がマッチしたら、すごく印象に残るだろうと思います。 その他、ステージのデザイン、グッズのデザインなどなど、「デザイン」と「音楽」は切っても切り離せない関係だと思います。

(松尾さん)常に寄り添っているものだと思っています。大きく見れば芸術として近いものですし、密接だなと思います。互いの役割がはっきりしているし、できることも違うのでいいものを作り上げていくパートナーになるのかなと思います。

Q.どんなクリエイターに仕事を頼みたいと思いますか?

(松尾さん)宣材動画、MV、PV、そしてグッズのデザインは、もちろんのこと衣装などの意見ももらえるのであれば全面的にやっていただきたいです。

(末広さん)まずは人間性が良い方。 そして信頼できて、相性が良い方。 それからセンスなどですかね。

■クリエイターを目指している方にミュージシャンからメッセージを

(末広さん)ミュージシャンもデザイナーも共通する部分が多いと思います。個人的に努力は一つの才能だと思ってます。古っ!て言われそうですが(笑) 努力って硬いイメージがありますが、自分にマッチした努力ってあっ!と言う間に楽しく時間が経ちます。 また努力したことって裏切りません。そんな誰でも持ってる努力と言う才能をフルに使って、自分がイメージするクリエイター目指し顔晴ってくださいね。今日はクリエイターの金の卵の皆さんに撮影していただく貴重な経験をさせていただき心から感謝しております。 ラスト機材片付けのときは、ありがたいことに学生さん達にお手伝いいただき、少し打ち解けられた気がしたもので 最後の雰囲気で撮影に望んだら更に楽しい時間になったかもなんて思いました。

(松尾さん)やっぱり何かを追う時、続けることがとても難しい時がきっとくると思います。でも自分の抱く夢や目指すものがある限り、ときには休みながらも前向きに進んでいってほしいなと思います!今日は普段とは違う空間で私にとってもすごく刺激的でした!こういう取り組みを始め、いろんなことに今後も関わっていきたいと思える現場でした!

 
 末広さま、松尾さま、お忙しい中ありがとうございました。